Thorens TD124はMk1が1957年〜、Mk2が1963〜66年まで生産され、既に半世紀以上も経過することもあり、現存する個体の多くがアウタープラッターに変形や歪みが生じており、お悩みの方も多いと思います。
当社では過去に数百台を超えるトーレンスTD124のレストアを行ってきた中で、変形が無いアウタープラッターで尚且つオリジナルを超える音楽性を兼ね備えるものが無いかと、世界中の業者を探していくつかのサードパーティーも試したものの、なかなか納得がいくものが無かった経緯があります。
他修理業者やヴィンテージオーディオショップの店主と話すたびに、いっそのこと自分たちで作ってしまえばと思いましたが、金型代だけでも数百万単位と非常に高額になることや、仮に量産しても日本国内に現存するTD124は1000台もないと予想されるので、何度も立ち消えになってきました。
とはいえ、気になるものは気になるので、いくつかの金属の精密加工会社にしぶとく打診した結果、切削で加工できる工場が見つかり、試行錯誤を繰り返して生まれたのがUltra GrooveオリジナルのThorens TD124用カスタムアウタープラッターになります。
素材はオリジナルが耐食アルミを使用しているのに対し、航空機のボディやスポーツカーのエンジンに採用されているアルミブロックを贅沢に採用し、三次元測定機を備えている工場でCNCを使い1/100mm単位の切削加工しています。
オリジナルのウィークポイントだったプラッターの歪みや鳴きが発生しないので、レコードの盤面と針先が水平にトレース出来きます。
結果、IKEDAのカンチレバーレスを含めカートリッジのダンパーに対しても負荷が掛かりにくく、非常に安定した動作が可能になります。
また、厚さ3.4mmと肉厚で強度も高くまず変形することはなく重量もあるので、結果、共振点が下がるためか、TD124独特の響きと余韻の長さをしっかり引き出し、重心が低く力感がありながら静粛性があり、音数も増える印象です。
TD124のMk1、Mk2共に対応してます。交換はオリジナルのプラッター同様にマイナスねじ3本を外して入れ替えでばOKです。
なお、本品は完全受注生産品になるため、納期は約10日〜1か月程度頂く場合が御座います。
※超精密加工のため一部センタースピンドルに歪みがある個体では、インナープラッターに入らないケースもあります。
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